松本のかんてんぱぱショップで木彫と造園の二人展

箕輪町の木彫作家、中澤達彦さん(67)と、息子で造園師(樹作家(きつくりか)の中澤一夢(ひとむ)さん(36)は、「木と樹~木と樹を愛する二人展」を7月28日まで、かんてんぱぱショップ松本店(松本市筑摩3)ギャラリーで開いている。初の二人展で、達彦さんの木彫作品と、一夢さんが生きた木で小さな渓谷を表現した作品、合わせて約40点を展示している。
日展会友の達彦さんは、日展や日本現代工芸美術展の出品作を中心に展示。新型コロナが流行した2020年制作の「宙環(そらわ)」は、地球を表す輪に覆いかぶさる暗い闇をイメージした。「雨月の宵」は、月が出ているのに雨が降っている情景を、木と真ちゅうを組み合わせて表現。真ちゅうを部分的に削り、見る方向によって月が見え隠れするよう計算されている。
一夢さんは「至夜月下」と題し、渓谷の景色をモチーフに制作。木材や発泡スチロールであえて直線的に作った岩の間から水を流し、周りにはイロハモミジやミツバツツジなどを配置。背景は日が沈み、浮かび上がる山の稜線(りょうせん)と昇る月を表現した。
同展は、木をパートナーとする異業種の二人が、一つの空間を共有し作品発表をしたら、何か化学反応的な成果が見られるのでは―と考え実現。一夢さんは「庭師や造園業という枠にとらわれない、新しいジャンルの樹作家として、一歩を踏み出せた」と話している。
展示は午前10時~午後6時。入場無料。会期中無休。