【亜矢子先生に聞いてみよう!】#43 学校休ませお出かけはあり?

Q 土日曜・祝日が仕事で子どもと休みが合いません。どこかに出かけて体験させてあげたことがほぼないです。学校を休ませ家族で出かけてもよいのか悩んでいます。
(小学1年、小学5年の父)

家族と学ぶ「特別な平日」活用を

A 「学校に行くのは当たり前」「休んではダメ」という昔からの意識、分からないではないけれど、それがすべてではありません。結論、ぜひ学校を休んで平日に親子でお出かけください!教員時代、クラスの子から「家族で旅行に行きたい、休んでいいですか」と聞かれ、「もちろん!」と即答しました。家族と特別な時間を過ごす非日常。その体験がお子さんの成長に大きな影響を及ぼすと感じているからです。
昨年度、愛知県の公立小中高校が「ラーケーションの日」を始めました。学習(Learning(ラーニング))と休暇(Vacation(バケーション))を組み合わせた造語で、子どもが家族と一緒に学校外で行う主体的な学び、体験的な学びをするための休みは年3日まで欠席扱いにならない、というものです。「家族で学べる平日の休日」…すてき過ぎる!平日の方が空いているし料金も安い場合が多いです。長野県では本年度から、中学から高校へ送る内申書の出欠欄が削除される方針ですから、中学生も安心して探究のための「自主休校」を!
では(自主的)ラーケーションの方法です。親子で計画(活動する日、場所、学ぶ内容)↓学校へ連絡↓共に校外で体験や探究の学び↓振り返り(写真整理やノートに書き残し、さらに深く探求したい!も)。事前に学校行事を年暦で確認し、先生に相談しておくとスムーズです。
博物館や城を訪ねて(社会科)もいいし、山歩きで動植物を探して(理科)もいい。一緒にカーリングをしたり(体育)、家族で創作ケーキを焼いてみたり(家庭科)、身近な地域の課題を探してボランティアなどなど…学びの種は学校外にもたくさん転がっています。それを親子で探しに行く「特別な平日」を積極的に活用し、学びの楽しさを体感させてあげてください。
(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)