
バレーボール小学生男子の松本ヴィガフェニックス(松本市)が、第44回全日本小学生大会(8月7~9日、東京体育館ほか)に県代表として初出場する。松本・塩尻・木曽地域の男子チームが全国大会に出場するのは初めて。チーム創設30周年の節目の年に、県大会初制覇の大仕事をやってのけた選手らが、大舞台に挑む。
予選の松塩木曽ブロック大会(5月、7チーム)、中信地区大会(6月9日、8チーム)を制し、男女各1枠の県代表を決める県大会(同30日・軽井沢町、男子8、女子16チーム)は1回戦で上田ジュニア、準決勝は三水ジュニア(飯綱町)を下し、決勝で塩田VBC(上田市)と対戦した。
第1セットを20─22で競り負け、予選を通じて8戦目で初めてセットを失うと、第2セットも13─18とリードされる苦しい展開。しかしここから関琉聖(広丘6)がサーブで崩し、エースのレフト清水快晟(かいせい)(三郷6)が決めるなど怒濤(どとう)の8連続得点で21─18でこのセットを奪い返すと、第3セットは15─10。逆転勝ちを収めた。
6年生が1人しかいなかった昨年は県大会に進めなかったが、試合経験を積んだ現6、5年生が新人県大会(今年3月)で2位に。今回、同大会の決勝を含め昨年度は3戦全敗だった塩田を破った。
メンバーは松本市西部のほか近隣市村からも集まる。チームを指導して16年目の野原啓司監督(65)は、選手の主体性を重んじると同時に、「次のプレーヤーのことを考えてボールを触るように」と教え、「全国の舞台は貴重な経験。伸び伸びとしたプレーを」と見守る。
全国大会は1、2日目のリーグ戦を経て、8チームが最終日の決勝トーナメントに進む。主将の関は「県代表として気を抜かず、課題のレシーブやカバーの速さを磨き、まずはリーグ戦突破を」と力を込める。
豊科JVC 女子2位悔しさをばねに北信越V目指す

女子で県大会2位の豊科JVC(安曇野市)は、7月20、21日に新潟市で開く第37回北信越小学生大会に出場する。3位だった昨年に続く北信越で優勝を目指す。
メンバーは3~6年生12人。高さはないが粘り強いプレーと、日頃から声をかけ合い切磋琢磨(せっさたくま)してきたチームワークが持ち味。初戦は開催地枠の新潟県5位と対戦する。
2年ぶり2度目の全国大会出場を目指した県大会は、決勝で長野小布施スポーツ少年団とフルセットの末、第3セットを13─15で落として県代表を逃した。
主将の中川結南(堀金6)は「その悔しさをばねに、最後まで強い気持ちで、みんなでつなぐバレーで北信越を勝ちたい」。丸山文生監督(55)は「体力的にも精神的にも粘れるチーム。練習の成果を発揮すれば勝てる」と話している。