
少年硬式野球リトルリーグの「松本リーグ」が、小学3~5年生の全国大会「MLBカップ」(7月26~28日、宮城県石巻市)に信越連盟代表として出場する。松本市全域の松本リーグになって初、前身の一つ松本南リーグを含めると2019年以来3大会ぶり5度目の出場。選手らは全国の強豪を相手に、まずは1勝を挙げようと闘志を燃やす。
メンバー19人は全員5年生。リーグ内で編成した「松本A」チームとして、9チームが争った信越連盟決勝大会で優勝した。
昨年優勝の上田南リーグとの対戦をヤマ場と踏み、主戦の勝家優(芝沢)が先発した準決勝(6月29日、上田市)は、4点先行の4回に追い付かれたが、4、5回に加点して再び4点をリード。勝家は最終6回2死満塁のピンチで投球数制限(85球)のためマウンドを降りたが、福澤元就(岡田)が後続を断ち9|5で勝った。
同日の望月リーグとの決勝は、初回に打者一巡の猛攻で7点を先制するなど11─3で圧勝した。
打線は長打力は乏しいが、切れ目がなく俊足ぞろい。高い打率と出塁率を誇る4番伊藤光希(島立)を軸に、四球や単打を絡めて毎回得点を目指す。主戦の勝家は、変化球を交えての制球力が持ち味。外野を足の速い選手で固め、バッテリーを軸に全員で守る。
7回目の全国大会は16チームがトーナメントで争い、初戦(27日)の相手は東関東連盟代表の茨城リーグ牛久。昨年全国4強のメンバーも残る強敵だが、松本の勝家直樹監督(46)は「2月のチーム結成時に掲げた目標『全国1勝』に向け、全力で戦うだけ。最近は選手同士で意見を言い合うなど成長も感じる」。
松本南時代は第1回(16年)と第4回(19年)大会の3位が最高。主将の漆戸宏晟(こうせい)(信大附属松本)は「選手全員が同じ方向を見て頑張ってきた。一戦必勝で初回からどんどん点を取り、最後まで諦めずに戦いたい」と気合を込める。