地域ボランティア「放課後山形っ子タイム」宿題や遊び 放課後の児童見守る

長い活動へ仲間募る

山形村の山形小学校(443人、大池昌弘校長)には、職員会があるので授業が早く終わる水曜日の放課後、児童が校内で遊んだり勉強したりして過ごせる居場所、「放課後山形っ子タイム」がある。活動を支えるのは、地域の学校応援団「学校支援地域本部」のボランティア。2013年から続く息の長い活動だ。
保護者の承諾を得て参加するよう、実施予定の日付と認印、出席印の欄のあるカードをあらかじめ全校生徒に配布。参加する児童は放課後、クラスごとに受付場所に行ってカードを提出、体育館や運動場で遊んだり図書室などで宿題をしたりして、校内で過ごす。
本年度は18回を予定。毎回児童約140人が参加する。見守るのは学校支援地域本部の「安全・安心支援部」12人と「学習支援部」4人。「できる人が、できる時に、できることを」をモットーに毎回7、8人が宿題をする子に助言したり、一緒に遊んだりする。
いつもの放課後は児童館に行くという1年生女子は「友達がいっぱいいて、外で遊べるのが楽しい」。普段は家で宿題を一人でするという2年男子は「ここだと友達と遊べる」と笑顔で話した。
安全・安心支援部長の佐野学さん(52、下大池)は「子どもと触れ合えるのが楽しく、校外で顔を見た時や、卒業後まで声をかけてくれる子もいる」と話す。大池校長も「地域の人との関わりが、コロナ禍で失われた社会性を育むことにつながる」と感謝する。
活動が10年以上続き、ボランティアの高齢化や人手不足が課題に。取材した日は児童143人に対しボランティア8人。教室や屋外など全ての場所に目を届かせたいが、ぎりぎりの状況だという。
村教育委員会職員で学校支援コーディネーターの波多野健さんは「活動を知らない人もいるので、周知方法を考えながら、ボランティアを募りたい」と話した。教育委員会TEL0263・98・3155