松本ブルワリー(松本市中央3)は、北アルプス槍・穂高連峰の山小屋と共同で、オリジナルのクラフトビール「YARIHO(やりほ)2024」を開発した。4千本の限定醸造で、16カ所の山小屋でのみ販売する。330ミリリットル1200円。
同連峰の山小屋は、普段からヘリの荷上げなどを協力して行うなど連携する中で、「エリア全体の魅力をアピールする商品を作れないか」と1年以上前から構想。今春、同ブルワリーに商品化を依頼した。
ビールは人気のホップ3種類を組み合わせ、登山後軽快に飲めるようかんきつ系の爽やかな香りに。標高が高いと酔いが回りやすくなるため、アルコール度数を通常より低めの4・5%にした。槍穂高、槍ケ岳、穂高をデザインにした3種類のラベルがあり、山小屋のエリアによって買えるボトルが違う。
槍ケ岳山荘を経営する穂苅大輔さんは「世界に誇れる槍・穂高エリアなどから流れる松本の水で仕込んだビールができた」と感慨深げ。北穂高小屋社長の小山義秀さんは「各山小屋の自慢の景色とビールを一緒に写真に撮ってもらえたら」と話している。