松本市の平田町会(野村一男町会長)は7月28日、夏休みの子どもたち約50人を対象に、市の給水車による給水体験を初めて行った。公民館の小学生向けイベント「ふれあいの集い」の一環。
同日、平田自主防災会の年4回の訓練があり市の給水車を依頼したことから、子どもたちにも給水体験をしてもらい、防災への意識を高めてもらえればと企画した。
防災会のメンバーが6リットルの給水袋を手渡し、背負いひもの通し方を教え、「緊急の時はこの袋に水をもらうんだよ」などと説明。子どもらが順次、給水車後部のホースに袋の口を差し込み、バルブをひねると勢いよく水が出た。
給水袋はみるみるいっぱいになり「重い」「すごい」と驚く声も。吉﨑紗雪さん(11、平田西)は「きれいな水を分けてもらえてありがたい」、春日柊吾さん(11、平田東)も「これで災害の時もばっちりできそう」と笑顔を見せた。
市は給水車3台を保有。今回の車は3千リットルの水道水が入り、各地の災害支援や今年の能登半島地震の際も出動したという。野村町会長は「一度体験しておくと、子どもでもできる。夏休みの良い体験になったのでは」と話した。