親子ら木材体験楽しむ「信州山の日」10周年記念行事

7月第4日曜の「信州山の日」10周年記念行事(県林務部主催)が7月28日、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区(大町市、松川村)で開かれた。記念式典やトークショーの他、県産材を使ったワークショップや体験があり、親子連れなどが楽しみながら身近な山や木材の活用法に触れた。
入り口付近には、ミニいすやマイ箸、コースター、バターナイフなどの製作体験ブースが並んだ。このうち、かんなくずを束ねて木製の花「キノハナ」を作るブースでは、来場者が木目や色の特長を生かしてカーネーションに見立てた花を手作り。上田市から訪れた田玉かおりさん(45)は「木の香りも感じられ、癒やされるし、すてき」と笑顔だった。
県木材協同組合連合会(長野市)が道具を受注販売するスウェーデン発祥のまき投げゲーム「クッブ」体験コーナーもあり、県産カラマツ材を使った木片に木棒を投げて倒すと「カーン」と心地よい音が響いた。
県森林政策課の冨田美久技師は「信州の身近な里山の利用もこの10年で広がってきた。信州山の月間(7月15日~8月14日)にはぜひ信州の山に出かけたり、理解を深めたりしてほしい」と話していた。