昭和期に松本市民らが撮影した8ミリフィルムを使った地域映画「まつもと日和」(2023年、73分)が8月13、14日、市街地の銭湯「菊の湯」(中央3)で上映される。企画した同湯スタッフの坂田和ノ介さん(22、信州大4年)は「多世代交流が成り立つこの映画と銭湯には、共通点がある」と魅力を話す。
「まつもと─」は、美鈴湖のスケート場や松本城の遊園地など懐かしい風景とともに、フィルム提供者の話や現在の子どもたちの歌などを合わせて構成。これまで市内外で上映されてきた。
製作した市民団体「まつもとフィルムコモンズ」のメンバーでもある坂田さんは、かねて「銭湯の常連さんにも見てほしい」と思っていた。あるとき同湯の先代が、銭湯以外の同湯の活用を願っていたと知り上映会を決意。アルバイト仲間の高橋ひなさん(20、同3年)と土井瑞樹さん(21、同4年)に声をかけ、企画を進めた。
「いろんな年齢層が関わっている映画。見ていても一体感を感じられ、松本をもっと好きになった」と高橋さん。坂田さんは「若者と上の世代に豊かなコミュニケーションが生まれるのは、銭湯とこの映画の醍醐味(だいごみ)」と言う。
上映は計3回。13日は午後0時半から2階休憩室、定休日の14日は午後1時半と6時から浴場で行う。上映後、自由に語り合う座談会もある。定員各12人。入場料千円、学生500円、未就学児無料。申し込みは同湯番台か予約フォーム=から。菊の湯TEL0263・32・1452