今夏の全国中学校体育大会は8月17~25日、北信越5県で計16競技を行う。中信勢は陸上、水泳、体操、柔道、相撲などに出場し、全国の強豪と競い合う。
四種競技・赤穂一晟 実力十分メダル狙う
陸上(17~20日、福井県営陸上競技場=福井市)の男子四種競技(110メートル障害、砲丸投げ、走り高跳び、400メートル)に初出場する赤穂(あこう)一晟(いっせい)(鎌田3)は、県中学混成大会(6月15日、長野市)で2679点の大会新記録をマークして大舞台へ。6日の北信越総体(新潟市)も制し(2643点)、全国でも上位が期待される。
昨年末から瞬発力を向上させるトレーニングに力を入れ、「基礎力をアップできたことが好結果につながった」と自己分析。クラブチームの練習にも参加し、クラブでは技術を、学校では走り込みを重視してきた。
今季は全中の参加標準記録(2500点)を軽々と突破。県中学総体(6月29、30日、長野市)も2737点で制し、順調に記録を伸ばしてきた。まだ県中学記録(2800点)には届いていないが、全中で超えればメダルの可能性が高まる。得意の110メートル障害に加え、400メートルの記録も伸びており、「もっと強化し、準備していきたい」と話した成果を大舞台で発揮できるか。
相撲団体・丘 初出場16強入り目標
相撲(8月17、18日・富山県射水市)の団体には丘(塩尻市)が初出場。県総体(7月7日、木曽町)でライバル対決を制して出場権を獲得した。同校相撲部は秋に地域クラブに移行する予定で、学校の名前では最初で最後の大舞台に臨む。
団体メンバーは、先鋒(せんぽう)が中村兄弟の兄・祐俊(3年)、大将が弟の圭佑(2年)、中堅・石黒天基(3年)、補欠・米山瑛都(1年)。
6チームが総当たりした県総体は、ともに4戦全勝で長野市少年相撲クラブAと最後に対戦。丘は、個人でも全国大会出場を決めた中村祐が勝ち、石黒が敗れ、勝負は大将戦へ。体重76キロの中村圭は100キロ近い相手に攻め込まれたが、得意の右四つで食い止め、土俵際で左上手投げを決めた。
「全国に向け、それぞれの課題が出た点でもいい試合だった」と外部コーチを務める信州塩尻相撲クラブの小林雄矢監督(35)。
目標は予選を突破して16強入り。主将の石黒は「全国に部の名前を刻みたい」と気合が入る。