大町市社会福祉協議会は8月5日、「災害時にも負けないごはんづくり交流会」を市総合福祉センターの中庭で開いた。市内の小学生や社協の障がい福祉サービス事業所利用者、ボランティアグループなどの約50人が参加。もみ殻が燃料の炊飯器具「ぬかくど」や、アルミの空き缶を使った炊飯を体験するなどした。
側面に穴を開けたかまど用の缶の上に、米と水を入れた缶を載せ、牛乳パックを燃料に米を炊く方法を体験した。参加者はマッチなどで点火し、約1センチ幅に切った牛乳パックを絶やさずくべて、加熱を続けた。
猛暑の中で熱心に火の番を続けた子どもたちは、炊き上がったご飯を恐る恐る口に運び、「おいしい!」。大町東小学校2年の立山煌大さん(8)は「初めて自分でマッチを使ったが、すぐに火が消えてしまい大変だった。ちゃんと炊けておいしかった」と笑顔だった。
会場では、日赤奉仕団大町分団が災害救援用の炊飯袋を使ったカレーの炊き出し体験をし、ぬかくどで炊いたご飯と味わった。同社協のサービス事業所利用者が地域と連携して育てた米や野菜を活用した。