塩尻駅西口のブドウで醸造 「西ノ風」シリーズ完成 ベリービーズワイナリー市長に報告

「西ノ風」シリーズの完成を百瀬市長(右)に報告するベリービーズワイナリーの大目俊成社長(中央)と川島さん(左)

塩尻市宗賀のベリービーズワイナリーが、JR塩尻駅西口で栽培されたブドウで醸造したワイン「西ノ風」シリーズが完成し8月1日、関係者が発売や県の地理的表示保護制度「GI長野」の認定を受けたことなどを同市の百瀬敬市長に報告した。
ワインは2023年に収穫した「マスカットベリーA」で醸造したロゼ1種類と赤2種類。ロゼはGI長野でも特に基準の厳しい「プレミアム」に認定されている。
同ワイナリーが駅西口のブドウを使うのは初めてで、ワイナリー長の川島和叔さん(51)は「素直に品種の個性を出した。甘い香りで初心者でも飲みやすい」と、味の特徴などについて説明した。
西口のブドウは産地をPRするために1981年(昭和56)に植樹。現在は市観光協会などでつくる塩尻駅観光施設設置協議会が管理し、収穫したブドウはこれまで、協議会加盟のワイナリーが使ってきた。
「特別なブドウで塩尻らしいワインを造りたい」と昨年、同ワイナリーが協議会に申し入れブドウ1200キロを購入。3種類で計1139本を瓶詰めした。
川島さんは「駅の西口を出た時に『ここのブドウだ』と言ってもらえるようなワインになればうれしい」と話した。
750ミリリットル入り各2750円。駅前観光センターなどで販売。問い合わせは同ワイナリー℡0263・87・0570