東昌寺 飯島惠道住職 「行雲流水」発刊 MGプレス「水のおと」連載1冊に

本紙ひろば面コラム「水のおと」を4月まで担当した東昌寺(松本市白板1)の飯島惠道住職が、連載をまとめた冊子「行雲流水」を発刊した。2019年からほぼ月1回のペースで書き続けた58編全てを収録。コロナ下の日常をその始まりからつづっており、惠道さんは「期せずして感染症時代の歩き方の記録になった」と話す。
新型コロナウイルスを初めて扱った20年2月の回の見出しは「正しく怖がる」。以来、コロナと向き合う日常を記すことが多くなった。「その時にしか書けない貴重な文章になった。100年後でも参考にしてもらえるのでは」と惠道さん。
連載中の出来事では、信濃史学会会長だった小松芳郎さんとの出会いと死別も忘れられないという。「アンテナを立てよ」という教えから、身近なことを書き留める尊さを受け取った。
連載では、寺の活動に限らず、日々見たもの聞いたものについて思ったことを文字にしてきた。小松さんから学んだ記憶と記録の大切さは、連載をまとめて残そうという動機にもなったという。
冊子はA5サイズで千円で販売している。問い合わせは東昌寺の横山裕己さんTEL090・1736・6771