松本市の松本アルプスライオンズクラブ(LC)は8月7日、同LCがホストクラブとなる松本蟻ケ崎高校書道部レオクラブとの初の合同例会を、42人が参加して燦祥館(埋橋)で開いた。薬物乱用防止講座を行い高校生に向け、薬の怖さや正しい使い方などを呼びかけた。
書道部が啓発作品制作
同LCのクラブ員で、薬物乱用防止認定講師の大原篤さんが講話。大原さんは乱用の定義について、医薬品を服用する際、目的、用法、用量を間違って使えば、それは乱用になるとし、「なるべく薬に頼らず、栄養のあるものを食べるなどして自然治癒を目指して」と呼びかけた。
また法律上禁止されている薬物は、1回の使用でも乱用になるとし、「たくさん飲んだり、頻繁に服用するのが乱用と思われがちだが、違法薬物は1回でも駄目。それを心得ておいて」と忠告。その上で、「そうした薬物と出合いそうな場所に行かず、関わらないのが一番大切。夜の街は楽しそうだが、その裏には何かあると思い、行くのを自制するのも大事」と強調した。
同LCは今年、結成60周年で10月27日に記念大会を開催予定。その場で、同校書道部が、この日の講座で学んだことなどを踏まえ、薬物乱用防止を呼びかける作品を披露するという。
三浦守孝会長は「薬は逆から読めば“リスク”。社会にはさまざまなリスクがあり、薬物問題を考えながら、社会的リスクに対応する力を付けてほしい」と話した。