大町市大町の「麻倉Arts&Crafts」は8月25日まで、「大町麻倉アンデパンダン展」を開いている。今年で10回目となる無審査、自由出品の美術展。県内外の幼児から90代までが自由な発想で制作した絵画や立体作品など約100点が並ぶ。
飼い猫や浴衣の女性、風景などを題材にした絵画や抽象画、木彫の自画像といった個性的な作品がずらり。中綱湖(同市)の湖面に映る桜の様子を、板にくぎを打ち、糸をかけて模様を作る「糸かけアート」で表現した作品が目を引く。同所で開いたワークショップ参加者が仕上げた作品もある。
東京と同市で2拠点生活を送る大黒屋尚保さん(35)は、今回が初出品。白馬とカナダの山並みと、バンクーバーの港町のイメージを融合した絵画を描いた。過去2回の同展を見て、「誰でも出品できると聞き、描いてみたい気持ちがかき立てられた。久しぶりに描いてみて、楽しかった」と話した。
同展の狙いは、鑑賞者が作品を見て制作したくなるような楽しく面白い展覧会。出品者の励みになるよう来場者による人気投票をしている。25日午後3~5時、出品者以外も参加できるクロージングパーティーを開く。
午前11時~午後5時。麻倉代表の渡部さんTEL080・5355・4729