「信州アウトドア研修」リーダーシップ養成研修に参加 強み生かした統率力を

入社5年目の記者はもう新人とは言えない年次だ。中堅としてもっと力をつけたい…。そんな思いで、松本市内で7月中旬に開かれた「信州アウトドア研修」(信濃毎日新聞社主催)のリーダーシップ養成研修に参加した。多くの気付きや学びを得ることができた。

自分の特徴気付く学びの場に

講師は、信州大大学院で教育学修士号を取得し「信州アウトドアプロジェクト」代表を務める島崎晋亮さん。「あなた流のリーダーシップを見つける」をテーマに、1日目は室内で、2日目は自然の中で、研修を受けた。県内4企業から20~40代の5人が参加した。

課題協力し発見理想のリーダー

1日目は、多様な課題解決に挑戦するグループワーク。座学も交えて進められた。初対面の人が多く、がちがちに緊張していた記者だが、体を動かしながらのコミュニケーションで、緊張はすぐに和らいだ。自分の特性を把握して研修での目標を設定した後、ロープやフラフープなどを使った課題に挑戦!一見、シンプルな作業かと思いきや、意外とうまくいかない…。課題ごとにリーダーを決め、メンバーで話し合い、協力する。
記者がリーダーを任されたのは、全員目隠しをしながらの課題。「あちらに動いてほしい」などと思っても、意思疎通がうまくいかず、クリアならず。「悔しい…」。「こんな作戦でやっていこう」と思っていても、曖昧な言葉だけでは伝わらない。
リーダー役を交代しながら課題に取り組む中で「こんなリーダー、いいな」と、自分になく、まねしたいと思える他者の姿も見つけた。チームで考え、乗り越える研修だからこそのメリットだ。

役割分担し登山試された判断力

2日目。前日にチームで決めた計画に基づき、美ケ原へ登山をした。午前7半集合。ペースメーカーやナビゲーターなど、リーダー以外の役割も分担して出発!
スマートフォンなど電子機器を一切使わないのがルールだ。出発早々道に迷う大ハプニングが…。限られた時間が迫ると、焦る。自分たちで地図やコンパスを使い場所を確認し、歩くペースを速め、無事登頂できた。困難にぶつかっても、一人一人がどう行動すべきかを考え、予定時刻までに下山できた。みんなでハイタッチだ!

見えた長所短所意識改革の種に

研修では、リーダーに対して課題ごとにチームメンバーや講師からフィードバック(講評、感想)が必ずある。この時間はドキドキする。記者は2回リーダーを担当し、フィードバックから多くの気付きがあった。時には傷つく言葉もあったが、自分の弱みや改善点を知るきっかけになった。島崎さんは「いろんなタイプのリーダーがいていい。自分の強みを生かしたやり方を見つけてほしい」とアドバイスをくれた。
学びや気付きを日常にすぐ取り入れることは難しいかもしれない。でも「こんなふうになりたい」「ここを直したい」という意識が芽生えたら、行動が変わりそうだ。

【信州アウトドア研修】信州の自然を舞台にした「人材育成研修」。▽受講企業ごとに研修プランを作成するオーダーメードでの実施▽テーマを設けてメンバーを募集する企業合同参加型の研修-を企画。「新人研修」「若手社員合同研修」など、目的に合わせ、県内各地でさまざまな野外プログラムを実施している。
問い合わせはウェブサイトからか電話で。信濃毎日新聞社ビジネス開発部TEL0262・36・3339