個性の違い楽しんで 松本の日産ギャラリーで絵画仲間展

松本市の松本日産自動車松本店(高宮北)ギャラリーで、画家やイラストレーターとして活躍する中信地区の4人による仲間展「心響万花(しんきょうばんか)」が開かれている。9月30日まで。
画家の宮澤均さん(69、安曇野市豊科)、太田浩介さん(66、松本市桐3)、矢嶌優貴子さん(同市里山辺)とイラストレーターの味村昇さん(36、同市梓川倭)が制作した25点が並ぶ。
宮澤さんは、今夏の五輪に合わせ「パリの街歩き」がテーマ。パリで暮らす友人から送られた、夕焼けを背にしたエッフェル塔やセーヌ川など美しい風景写真を水彩画で表現した。
中学校の美術教諭だった太田さんは、光を意識した油絵を展示。中でもホイールやマフラーなど廃棄される車の部品を描いた50号の「いつか再生の日に」は目を引く。
矢嶌さんは、空中を優雅に飛ぶ「飛天」がテーマ。油絵やアクリル絵の具、色鉛筆などで、自身の持つイメージと写真を組み合わせた作品に仕上げた。味村さんは県内の寺を舞台に、オリジナルキャラクターの少女がアジサイを見つめる姿など物語の一こまのような絵を水彩で表現した。
4人は2年ほど前から、喫茶店「信濃館」(中央1)に交代で作品を展示している。矢嶌さんは「ジャンルや個性の違いを楽しんで見てもらえたら」と話す。
午前9時半~午後6時。火曜定休。