品評会で2年連続受賞 戸部商店「信州あげとうふ」

総菜などの製造・販売店、戸部商店(松本市笹賀、市公設地方卸売市場内)のオリジナル商品「信州あげとうふ」が、第75回全国蒲(かま)鉾(ぼこ)品評会で大日本水産会長賞を2年連続で受賞した。県内の受賞は同店だけで「連続受賞で、本当の意味で商品が認められた」と喜んでいる。
「信州あげとうふ」は、スケソウダラ100%のすり身に、富成伍郎商店(同市原)のナカセンナリという県産大豆でつくった木綿豆腐を練り込み、調味料で味付け。成形し、こんがりと揚げた。
すり身だけより、ふんわり感が出て、大豆の甘みが感じられるのが特徴という。
戸部商店は移動販売も行っており、富成伍郎商店の商品を販売。その縁で「信州あげとうふ」が完成し、戸部商店代表の戸部久さん(55)は、「動物性と植物性のタンパク質が豊富で健康的な商品が、地元商店のコラボで生まれた」と、満足そうに話す。
同品評会には全国の水産加工会社などが800点以上を出品。3月に審査が行われ、大日本水産会長賞には40点が選ばれた。戸部商店は昨年、魚のすり身に、野沢菜漬けを入れて揚げた「信州あげ野沢菜」で同賞を初受賞している。
戸部さんは「昨年の受賞がまぐれじゃなかったことを証明してくれたようでうれしい」としながら、「お客さんには野沢菜の方が人気があり、とうふもそれに追い付くようにPRしたい」と話す。
「信州あげとうふ」は1パック3個入り330円。同商店TEL0263・50・5485