【ガンズリポート】企業提供車活動支える 長野ダイハツ販売など今年2台社用車の過半数寄贈品に

松本山雅FCの運営会社が8月、長野ダイハツ販売(松本市平田東2)から車両提供を受けた。5月には別の会社からも新たな提供があり、従来分も含めてクラブが使う25台のうち14台が提供車両になった。ユースアカデミーの練習時の用具運搬や、ホームタウン活動でのスタッフの移動などでクラブを支えている。
長野ダイハツ販売は2015年に山雅のスポンサーになり、レディースU─15チームを中心に用具を提供してきた。同社は今年設立60周年で、記念事業の一つで車両提供を決めたという。「車はこの地域の交通インフラ。それを担う一員として、山雅の活動のために提供することにした」と藤本二三男管理本部長。
車種は「荷物をたくさん積みたい」という山雅のリクエストに応じ、軽貨物車に。ボディーには山雅のエンブレムとともに、60周年記念のロゴも。「(周年の)認知を広げたい」とPR効果にも期待する。
山雅には従来から、降幡自動車(松本市野溝西3)とNTPトヨタ信州(同市鎌田1)、松本日産自動車(同市高宮北)が車両を提供。今年は、松本市内で3店舗を展開するホンダモビリティ北関東(群馬県伊勢崎市)が5月にミニバン1台を提供した。
ホームタウン活動が年間600件を超え、創設から20年たったユースアカデミーもスタッフが増えたため、トップチーム用の車を使ってやりくりすることもあるという。運営会社の小澤修一社長は「車はあればあるほどありがたい。活動を通じて地域に恩返ししたい」と話す。