喫茶山雅(松本市大手4)で8月22日、県松本盲学校(同市旭2)の生徒が施術するマッサージ体験会が開かれた。理療教育部の生徒らが、山雅を通じて予約した人に1人30分ほど施術。将来プロを目指す生徒たちにとって、貴重な実地研修の場という。
2年生の古田秀和さん(42)は5人を担当。授業の実技では聞けない「上手だね」という褒め言葉がうれしかったという。プロになるためには患者とのコミュニケーション術の訓練も重要といい、「自分も山雅のファン。共通の話題があってやりやすかった」。
喫茶山雅での体験会は、2018年に初開催。コロナ禍で中断したが昨年再開し、今年は時間を倍の3時間にした。高齢者施設での出張施術はコロナ前に戻っていないといい、生徒を指導する住吉実教諭(50)は「校外での実践は山雅が頼り。たくさんの人の体に触れ、話を聞けるのはありがたい」と話した。