【ガンズリポート】松本山雅SC新理事長 丸山英男さん 地域大切に体制づくり

サッカースクールやスポーツ教室などを運営するNPO法人松本山雅スポーツクラブ(SC)の新理事長に、県内の高校サッカー界で指導実績を残した丸山英男さん(64)が就任した。ホームタウン活動を含め、「地域とのつながりを大切にする体制をつくりたい」と抱負を語る。

育成にも貢献したい

松本深志高などで監督を務め、教員を退職後、2022年6月に山雅SCと業務委託契約を結び、運動教室やブラインドサッカーの松本山雅B.F.C.などを運営。今年7月、柄澤深・前理事長がクラブ運営会社の取締役に専念することになり、後任に就いた。
「もともと体育の教員だから、楽しく、夢中になってやるスポーツが心身の充実に役立つことは分かる」。山雅SCがダンスやボール運動、健康教室などを展開してきたことに「総合型スポーツクラブとして素晴らしい」と感じていたという。
業務は多岐にわたるが、「サッカーのことは当然、大切」。ユースアカデミー(育成組織)の小学生やスクール生といった原石を磨き、トップチームの基盤づくりに貢献したいという。レディースやB.F.C.にも引き続き取り組む。
地域のイベント参加や農業プロジェクトなどのホームタウン活動は、これまでクラブ運営会社が主体だったが、「ニーズにどう応えるか、よりよい体制に修正したい」という。同じ山雅の看板の下、両者の役割を整理していく考えだ。
「長くサッカーに携わってきた者として、山雅やサッカーに関わってくれる人が今こんなにいるのは驚き。自分の経験を地域で生かしたい」と話す。