農産物や食品などの量り売り、ばら売りをする「ハカリウリマルシェ」が8月24日、白馬村北城の「パタゴニア白馬/アウトレット」で開かれた。省資源や持続可能な生活様式を考える機会にと、2021年から大町市内で不定期に開かれ、市外開催は初めてだ。
大北地域や安曇野市の農家や飲食店主などでつくる「北アルプスオーガニックプロジェクト」が主催。必要な分だけ販売し、持ち帰りの容器は来店客が持参する。省資源、ごみや食品ロスの削減につなげる取り組みだ。
同村などに直営店を持つアウトドアアパレルメーカー「パタゴニア」(本社・米国)は「製品は必要な時に必要な分だけ購入してほしい」との理念を掲げており、マルシェの考えと合致。量り売りへの対応はしていないため出店はないが、場所を提供して取り組みの広がりに協力した。
当日は同村や大町市の農家や社会福祉協議会、飲食店らが取れたてのミニトマトやトウモロコシ、自家栽培の小麦や総菜パンなどを販売。来店客は売り手との会話を楽しみながら「アスパラガス150グラム」など重さや個数で購入していた。
松本市の50代の女性は「欲しい分だけ買えて無駄がない。良い取り組み」。プロジェクト代表の小田美恵さん(52、大町市)は「いろんな地域に活動を広げていく一歩にしたい」と感謝していた。
次回マルシェは9月28日午前11時~午後3時、大町市文化会館で。詳細は=インスタグラム。事務局TEL080・4176・3030