安曇野市の画廊Banana Moon(バナナムーン)(穂高有明)で9月22日まで、画家うつみえまさん(46、穂高牧)の作品展が開かれている。「Mysterious Tales(ミステリアステイルズ)」と題し、どこか不思議でユーモラスな独特な世界観の65点を展示。空想画、抽象画から安曇野の風景までバラエティーに富む。
いずれもアクリル絵の具で、ここ1、2年に描いた作品が主。中でも目を引くのがF100号のキャンバス二つを横に並べた大作「永遠の世界」だ。死後の世界をイメージし、沈まぬ太陽を背景に、再会した家族やペット、友人などが水辺で楽しげに踊ったり寄り添ったりする穏やかな光景を描いている。昨年102歳で他界した祖母の死生観に影響を受け、自由な発想で描いたという。
いろんな神がいる小島や猫の町などを、ひしめき合う建物や人や動物の様子を緻密な描写でミステリアスに表現した作品もある。
また、幼少期の思い出が元という駄菓子店などの風景や場面に、最近の商品のロゴをさりげなく入れた作品もあり、「朝や夜、過去や現在や未来、現実や仮想が入りまじる、あいまいな感じが好き」とうつみさん。「見る人それぞれの解釈で、いろいろ発見してもらえたらうれしい」と話す。
作品は販売もする。開廊は金~日曜午後1~5時。