万年筆用インクで版画 9月16日まで松本で勝野さん作品展

松本市旭2の勝野英一さん(71)は9月16日まで、万年筆用インクを用いた「版画展」をガーデン&ギャラリー風雅(両島)で開いている。
安曇野市穂高北穂高の「冬青(そよご)工房」で40年余り焼き物(陶芸)を制作していた勝野さんは、2019年から転写技法による独自の版画作品に取り組んでいる。
今回展示した作品35点は、1年ほど前に文具店で見かけた全24色の万年筆用インクがきっかけ。1色または数色をアクリル板の上に置いて画用紙に写し取り、偶然に生まれる形やにじみ、模様の面白さで表現する。偶発性を生かすとはいえ、そのままではコントロールが利かないインクに、でんぷんのりを混ぜるなど試行錯誤した。
「たまさかに知ったカラーインクの色の美しさから思い付いたシリーズ。にじみや造形の面白みを楽しんでほしい」と話している。
午前10時~午後4時(16日は3時)。入場無料。