14館でAR作品公開 安曇野アートライン推進協議会が施設の特徴や展示物紹介

安曇野市や大町市などの17の美術館や博物館施設でつくる「安曇野アートライン推進協議会」は9月13日~11月4日、「AR(拡張現実)を体験しよう」と銘打ったイベントを開く。それぞれの施設の特徴や展示物を知ってもらおうと、各館が1分以内のAR作品を作り来館者に公開。14館で鑑賞できる。
AR作品の制作は、大半の館が初めて。北アルプス展望美術館(池田町)の学芸員で、同協議会事務局長の倉科智幸さん(65)は「慣れない取り組みで、ほとんどの館がスライドショーのような作りになっている。が、ARも新しい芸術という考え方があり、そういう世界を知ってほしい」という。
AR作品を見るには、無料アプリ「アーティバイブ」のダウンロードが必要。アプリを開いてスマートフォンやタブレット端末を作品にかざすと、画面の中で絵が動き出す。
導入の画面は、絵はがきのよう。大町山岳博物館(大町市)はカモシカのアップ写真を、田淵行男記念館(安曇野市)はクモマツマキチョウの写真を使っている。
北ア展望美術館では、館正面に見える有明山にスポットを当て、山下大五郎らが描いた有明山の絵をスライドショーのように組み合わせて作品にしている。
AR作品の公開館は同協議会のホームページに掲載。問い合わせは安曇野豊科近代美術館TEL0263・73・5638