日本の武道に関心を持つチェコの大学院生、ミクラス・アントニクさん(24)が9月上旬、松本市に1週間滞在し、日本武道空手教育攻究会・文武錬成館(島立)で稽古に励んだ。2022年に松本大(新村)に短期留学した際、空手を習った道場で、2年ぶりに子どもたちと一緒に汗を流した。
7日の稽古は、道場代表の大久保東咲(とうしょう)さん(45)の指導で形や突き、蹴りなどを繰り返し練習。190センチ近い長身のアントニクさんは、長い手脚を生かした力強い蹴りや突きを見せた。
アニメや武道など日本の文化が好きで、松本大に留学し、経営学を学んだ。帰国後、自宅に造った道場で空手の稽古を続け、その様子を撮影した動画を大久保さんに送り、武道や両国の文化について意見を交わすなどして親交を深めてきた。
「また来ます」と言って別れた2年前の約束を果たそうと、再来日したアントニクさん。茶道も習い、今後は「母国で日本の文化や武道を広めていきたい」と意気込む。夢はチェコで和風喫茶店を開くことだ。
大久保さんは「熱心に稽古に励んでいて、2年前よりうまくなった。縁あって交流が続きうれしい」と話した。