北アルプス国際芸術祭に合わせ地元作家ら知る美術展 9月23日まで

大町市内に所蔵されている作品や地元作家が手がけた作品を集めて展示する「2024信濃大町美術展・おおまちセレクション」が9月23日まで、市文化会館(大町)で開かれている。「北アルプス国際芸術祭2024」(9月13日~11月4日)の開催に合わせ、地域の芸術活動を見つめ直し紹介する機会として企画。山や水がテーマの約60点が並ぶ。
市や市教育委員会、実行委員会の主催。日本山岳画協会の設立者の一人だった洋画家・足立源一郎さん、個性的な作風で人気の版画家・畦地梅太郎さんら物故作家を含む市や市民らの所蔵作品、世界・全国的に評価を受ける地元やゆかりの作家による絵画、木彫、陶芸、書など。有識者や美術専門家、作家などによる選考委員会が選んだ。
長年地元で美術教育に尽くし、後進に影響を与えた日本画家・尾竹正躬(まさみ)さんや洋画家・石沢清さん(ともに故人)らの作品、大町美術会会員の作品も。今展テーマにちなみ、江戸時代中期の絵図など大町の水環境に関連した資料展示もある。
実行委員長の荒井今朝一さん(73)は「自然に働きかけることで作品が生まれる。芸術の背景にある大町の山や水についても知ってもらいながら鑑賞してほしい」と話す。
午前10時~午後4時、入場無料。17、18日は休館。15、22、23日は学芸員や作家らによるギャラリートークを行う。事務局(同館内)TEL0261・22・9988