大町市の大町岳陽高校1年の林龍さん(16、同市)と原山曜(ひかる)さん(15、同)が、9月14~16日に佐賀市で開かれる国民スポーツ大会(国スポ)競泳に初出場する。競泳に出場する中信勢は、男女を通じて2人だけ。小さい頃から大町スイミングスクール(同市)で切磋琢磨(せっさたくま)し合う間柄で、大舞台での健闘を誓う。
少年男子B(中学3年と高校1年)種別で、林さんは50メートルと100メートル自由形、400メートルリレー、同メドレーリレーに出場する。7月の北信越高校総体(新潟県)は体調不良の中、50メートル自由形で全国高校総体(インターハイ、8月・佐賀市)の参加標準記録を突破。全国総体の経験も糧に国スポに挑む。
昨シーズンはタイムが伸びず苦しんだが、水をかく際の姿勢や深さを工夫するなどして不安を拭い、高校進学後に復調。「大幅にタイムを上げ、上位を狙いたい」と意気込む。
原山さんは400メートルリレーに出場。個人では100メートル自由形を得意とし、練習で課題の瞬発力の強化に励む。同じチームで何度もリレーを経験した2人は引き継ぎに慣れており、「緊張せず普段の泳ぎで好タイムを出したい」と原山さん。
2人はスクールの先輩で、国内トップレベルで活躍する近江ハリーさん(23、同スクール所属)から実践的な指導を受け、着実に力を伸ばしている。