鉢盛中学校(朝日村)の3年生が、地域の人と関わりながら学ぶ総合的な学習の時間「白峰タイム」に取り組んでいる。このうち「地域に貢献(産業振興)」講座の「ガチャグループ」(11人、赤羽航弥グループ長)は、山形村の特産品のPRに向けて活動。中学生ならではの着眼点や発想で、村や企業、地域の人らの協力を受けて進めている。
生徒らは村をPRするカプセルトイ販売機(ガチャガチャ)の中身を模索。7月にJA松本ハイランド山形支所を訪れ、小原太郎営農生活課長に話を聞いた。
さまざまな農産物が持ち込まれたり貯蔵したりする現場で目に付いたのが、農産物によって大きさやデザインが少しずつ違う段ボール箱。「農産物をミニチュアにしても特色が出せない」などの意見から、長芋、長ネギなど5種類の段ボール箱をミニチュアにした「やまガチャ段ボール」に決めた。
9月6日に学校で開いた8回目の講座には、JA職員や生産者、村教育委員会、製造業者らも参加。ポップのデザインや、各農産物を紹介するメッセージの作成などに取り組む生徒たちにアドバイスをしたり、内容を確認したりした。
小原さんは段ボール箱のミニチュア化に「面白い着眼点」としつつ、字体やマークに「商標」があることなどから各団体への許可取りが必要で、村教委職員らが奔走したことも説明。「いろいろな学びの一つとして、覚えてほしい」と呼びかけた。
製品は、10月下旬ころには完成の予定。赤羽グループ長は「村に住んでいる自分も知らないことがたくさんあった。村内外の人に魅力を伝えたい」と話した。