上松町小川の関西電力木曽水力センター内「かんでんギャラリー」で、大桑村長野の下垣外けい子さん(92)のアートフラワーや切り絵などの作品展が開かれている。精巧に作り込まれた70点を展示した。9月27日まで。
1枚の紙で折り鶴を連ねる「連鶴」で帆船をかたどった作品や、加工した自然木やコケを用いるアートフラワーの盆栽、最近始めたボールペン画など、多彩な作品が並ぶ。
農家の下垣外さんは、趣味で50年以上前からリボンフラワーを作り、2002年に同村の「リボンフラワーの達人」に認定された。切り絵や連鶴などに手を広げ、アートフラワーの盆栽は実物をじっくり観察し、めしべなど細部も再現したほか、連鶴は100羽を折り込むなど根気よく取り組んできた。
他人の手芸作品を見て「自分もやってみよう」と始め、今は段ボールを再利用して作るたんすに挑戦するなど、90歳を過ぎても好奇心は“全開”だ。「ただ好きだからやってる。作り始めると、完成させないと気が済まない」と下垣外さん。
午前9時~午後5時。土日曜・祝日は休館だが、21日は開館(午後3時半まで)する。同センターTEL0264・52・4681