築120年の建物で素朴な暮らし体験
築120年超えの貴重な建物で、奥庭もある町家が、カフェとしてオープンした。店主の東正紀さんが70歳の誕生日に合わせて東京から帰郷し、母のテル子さん(92)と共に改築した。
燃えにくい土壁の家。鉄の扉の土蔵には漆塗りの猫の目障子。アメリカ製民芸家具のテーブルがあり、壁にはアート作品を飾っている。廊下伝いに見える庭には、大きな石。秋には石を囲む木々の紅葉も楽しめるという。地元の人も外国人も、日本文化に親しめる「ご城下町カフェ」だ。
改装した席は母屋、縁側、蔵の中などに合わせて26席。きりだんす、家具調ステレオ、照明など、明治、大正、昭和の懐かしさがよみがえるたたずまいになっている。
利用料は、1時間500円(ドリンク1杯付き)。缶ビールや和菓子なども販売する。東さんは「博物館としてではなく、故郷に帰ってきたような気持ちで、素朴な暮らしを体験してほしい」と話している。
午前10時~午後6時。週1~2日の不定休がある。営業日などの問い合わせはTEL090・8858・6099