
Q テストに出ると言われているのに、平野とか川の名前とか全然覚えられません。実は都道府県もまだ…。どうやったら覚えられますか。(中学1年女子)
役立つ知識五感使い楽しみながら
A 先日、東京で美容師経験がある14年前の卒業生が訪ねて来て「あの時は大変だったけど授業で覚えさせてもらって本当に感謝してる。お客さまと話が弾むの!」と。昔の教え子たちが来ると必ず出る話題は「都道府県名テストは良かった!」です。
それは授業前に日本地図を配り、チャイムと同時に「ロックンロール県庁所在地」の曲(1回約2分半×2回)を流し、時間内に県名を地図内に書き込み、3回目に自己採点(ここまでの所要時間約8分)するというもの。これを社会の授業で毎時間、計10回ほどやったら、最終回はほぼ全員、47都道府県をすべて覚えました。
県庁所在地、平野や半島、川や海、山脈、昔の国名(信濃など)も工夫し書き込むと加点したので、中にはこの5分で紙にぎっしり、47点どころか120点以上取った子もいたと記憶しています。腱鞘(けんしょう)炎になるよ~と叫んでいましたが(笑)、これで社会科学習は断然楽になります。
塾では耳、目、手、時に土産品を食すなど五感を使う学習をするので、みんな社会科は高得点。点数を記録すると伸びが可視化されてモチベーションアップ!音楽が好きなら歌(教科学習のための楽曲が多くあります)、絵を描くのが好きなら地図を描き写すなど自学ノートの工夫も提案します。
旅先で地図を広げて往復ルートやその土地柄を体感するのが一番ですが、地図パズル、地理かるた、ゲームなら「桃鉄」など自宅でできることがあります。まずは大きな日本地図のポスター(トイレ用)と下敷き(お風呂用)を買ってみてください。一度覚えてしまえばニュースの天気予報や災害情報も即座に判断できたり、人との話題が広がったりと役立つことばかりです。
「テストに出るから」ではなく、人生を楽しむために覚えておいて損はない都道府県。そこから地形名、名産品などあなたの世界を広げてね!
(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)