松本市平田西1の平田神社の例大祭(14、15日)で、毎年恒例となっている小学6年の女児による「浦安の舞」が奉納された。今年は地区の芳川小6年女児全員の5人がそろい、平和や地域の安寧を祈り、舞をささげた。
児童は8月後半から練習を開始。村井神明宮宮司で、長年後進の指導に当たる永持はな子さんから、立ち居振る舞いなど一から指導を受け、12回の稽古を重ねてきた。
宵祭の14日は35度の猛暑日。白と赤の衣装にかんざし姿で、神社関係者や保護者が見守る中、扇子や鈴を手に舞った。日髙雅さん(11)は「緊張したが間違えずやりきった。6年生のみんなと舞えて良かった」と笑顔を見せた。
同神社での舞はコロナ下の2020、21年は取りやめたが、一昨年から復活。記録に残るだけでも半世紀以上の歴史がある。子どもたちを見守ってきた同神社総代会長の小林修さん(80、平田東)は「よく頑張ってくれた。貴重な経験になったのでは」と話した。