県内で子ども食堂を運営する松本市のNPO法人ホットライン信州(寿北)は9月12日、品薄で影響を受けた生活困窮者を支援しようと、コメ約300キロを松本駅前公園などで無料配布した。
事前申し込み制で、1家族に2~6キロを渡した。子ども82人を含む136人が訪れ、高校生や大学生、社会人などのボランティアスタッフ約30人が運営に携わった。かき氷を作ったり、「松本市炊き出し隊みらい」がピザを振る舞ったりするコーナーもあった。
コメの無料配布は毎回行ってきたが、今回は多めに用意したという。相談、生活支援、こども食堂を三本柱に生活困難者を支援する同法人の青木正照専務理事(74)は、「急激な物価高騰と猛暑による電気代増加、そこに米が手に入らない状況が加わり、まさに三重苦。米だけは切らさないように渡したい」と話した。
同法人は毎月第2木曜午後5時と第4土曜正午から、食品や生理用品などの配布、高校生や大学生らによる学習支援、企業協賛による食事提供などを各地の子ども食堂で行っている。