南農高生3人がフラワー装飾3級合格 努力が実を結ぶ

最高得点の芝さん知事賞受賞

安曇野市の南安曇農業高校のグリーンサイエンス科フラワーコースで学ぶ3年生3人が、国家資格「フラワー装飾技能検定」の3級にそろって合格した。このうち、芝穂花(ほのか)さん(18、松本市)は、県内の受検者中最高得点で知事賞を受賞。試験の1カ月ほど前から毎日放課後に練習を積んできた3人の努力が実を結んだ。
他に合格したのは、相馬清菜(せいな)さん(18、松川村)、森下舞さん(18、松本市)。3級検定は、学科と、花束やアレンジメント3種を制作する実技がある。同校では例年、花に関連する業界への就職を希望する3年生が受検している。
検定は7月に松本市内で行われ、花店に勤務する人らを含め、11人が受検。3人は「制限時間内にアレンジメントを完成させるのが難しく、緊張した」と口をそろえるが、基準点(100点満点で実技60点以上、学科65点以上)を突破し、合格者7人に入った。
さらに芝さんは「成績優秀者1位(知事賞)」になり、「驚いたが、努力が報われた」と喜ぶ。
同校は今年、県職業能力開発協会に講師の派遣を依頼。フラワー装飾1級技能士で、検定にも携わる太田美和さん(47、塩尻市洗馬)から4回指導を受けたのも好成績の一因とみている。
グリーンサイエンス科の関口三恵教諭は「最初はみな苦労していたが、一生懸命努力した成果が出て良かった」と話す。