松本市の松本大(新村)「地域づくり考房『ゆめ』」に所属する学生5人が、7月から地元企業と協力して作るチーズケーキが完成し、22日、上土劇場(大手4)で販売した。8月に市内で販売した商品に改良を加えた完成版で、正式な値段が決まる10月上旬から常時提供する予定だ。
商品名は「ビーツのダブルチーズケーキ」。朝日村で生産したビーツと、クリームチーズを製造する「フロマージェアソシエジャポンあづみ野工場」(梓川倭)のチーズを使う。学生のアイデアを基に、「あずみ野菓子工房彩香」(本店・安曇野市穂高柏原)が製造した。
下層はベイクドチーズ、上層にレアチーズを載せた二層構造で、中央には角切りしたシロップ漬けやジュレなど3タイプのビーツが色鮮やかに散りばめられている。
8月に井上百貨店(深志2)で第1弾を販売した際は、用意した120個を完売した。その後、購入者の意見や要望を参考に、食べやすさや見た目などに改良を加えた。
今回の販売は、同大が共催する映画祭「上土シネマフェスティバル」に合わせて企画した。学生らは、開発に至る経緯や思いなどを客に説明しながら商品を薦めていた。
リーダーの総合経営学部2年の濵希美(のぞみ)さん(19)は「濃厚で満足感のある2種類のチーズに、ビーツの爽やかさがプラスされて、味の変化を楽しみながら食べられる。多くの人に食べてほしい」と話した。
ケーキは「カフェあげつち」(大手4)と、大学近くのコミュニティー喫茶「珈琲ひまわり」(新村、子ども食堂「信州みんなの食堂」)などで販売する。