JA松本ハイランド生坂支所(生坂村)が行う、地域特産のブドウ栽培を体験してもらう取り組み「山清路ぶどうファンクラブ(ぶどうオーナー)」の会員は、6月から手をかけてきた種あり巨峰を収穫した。中信地方の家族など会員16組が参加。ずっしりとした房の重さを手に感じ、表情に充実感をにじませた。
同JAが扱う生坂村産の種あり巨峰のブランド「山清路巨峰」や同村の魅力を発信し、地域農業への理解を深めてもらう目的の支所協同活動。村内のブドウ農家の姫野功さんの園で、房づくりや粒抜き、袋かけなどの作業を体験し、待望の収穫を迎えた。
9月18日は6組が園を訪れ、自分の名前を書いた袋をかけた房に手を伸ばし、丁寧に収穫。袋を外してたわわに実った巨峰と“対面”すると、思わず笑顔がこぼれた。
巨峰が好きで自分でも育ててみたいと参加した安曇野市穂高有明の林康太郎さん(67)は、今年で3年目。自分の畑にも苗木を数本植えてあり、「ここでの体験は勉強になるので、自分の木の栽培管理にも生かしている。自分で育てたブドウはおいしい」と話していた。