松本国際初戦で涙のむ 高校女子硬式野球「ローズカップ」

高校女子硬式野球の全国7地域リーグの頂点を決める2回目の「松本ローズカップ」が9月28、29日、松本市の信州グリーンローズスタジアム四賀(市四賀球場)で開かれた。各リーグの代表校や選抜チームなど計8校がトーナメントで争い、地元枠の松本国際(同市)は1回戦(28日)でセンター(中部)リーグの福井工業大付属福井に3-13(5回コールド)で敗れた。
松本国際は初回に3点を先制され、その裏に1点を返したが、2回に2点、4回に8点を失った。5回に2点ランニング本塁打を放ち一矢を報いた牧野喜恵(きえ)主将(2年)は「チームの現状が知れた。強豪との対戦を糧に一層、二層と大きくなりたい」。
スタンドで四賀地区の各町会が分担して出場チームを応援し、日赤奉仕団が選手らに豚汁を振る舞った。牧野主将は「(応援は)しっかり届き、背中を押された」と感謝した。
優勝はラッキー(関西)リーグの神戸弘陵で2連覇。松本市は普及に取り組む「女子野球タウン」に認定され、大会は市や野球関係者らでつくる事業実行委員会が昨年から開く。実行委の新井喜代加会長は「地域活性化や未来のリーダー育成につなげ、この球場が女子野球の聖地になれば」と話した。