11月10日に開かれる松本マラソンの大会実行委員会は9月20日、フィニッシュ会場のやまびこドームを飾る「おもてなしの花」の苗300ポット(100プランター分)を、生育作業に協力する市民に手渡した。大会直前まで、協力者が自宅や事業所などで大切に育てる。
おもてなしの花は第1回大会から続く取り組み。花はゴールした選手を迎えるように飾られ、苗を植えたプランター一つ一つに、花を育てた市民から選手へのメッセージが添えられる。
今年は実行委の呼びかけに25の個人・団体が呼応。協力者は、大会事務局のあるエア・ウォーターアリーナ松本(市総合体育館、松本市美須々)を次々と訪れ、パンジーとビオラの苗のポット、プランター、培養土などを持ち帰った。
育てる数は、プランター1個からそれぞれができる範囲で。受け取った協力者は「大切に育てます」「預かります」とスタッフに声をかけ、にこやかに会場を後にした。
2年前から協力する森永乳業松本工場(鎌田2)は、12個分を引き受けた。工場受付にある花壇にプランターを置き、緑化委員会メンバーが水をやるなどして育てるという。
同委員会の中村治夫さん(57)は大のマラソンファンで、「選手も大会も応援したい」。事務局の濵深雪さんは「皆さんの気持ちがうれしい。市全体で盛り上げていけたら」と力を込めた。