「技ですっきり」格闘技に夢中―テコンドー穂高道場 子どもや若者中心に30人

安曇野市穂高柏原のテコンドー穂高道場(萩原真代表)は2011年に開館。未就学児や小中高生を中心に約30人が通い、全国大会や国際大会で好成績を収める選手もいる。テコンドーは2000年シドニーから五輪競技になり韓国の国技でもあるが、空手などと比べて国内の競技人口は少ない。子どもや若者にその魅力を聞いた。

全国大会で上位の選手も

空手と同様に型(プムセ)と組手(キョルギ)があり、キョルギは防具を身に着けて相手を蹴り、KOもあるなどかなり激しい。穂高道場には、口コミやホームページを見て入門する子が多いという。
同道場では、はしごのようなマス目状のひも(ラダー)を置き、つまづかないようにステップを踏むなど、道具を使って俊敏性や瞬発力を高める訓練や、柔軟性を身に付けるトレーニングをした後、型と組手を練習する。組手はミットを蹴ったり、パンチしたり。
豊科北小学校4年の青木蓮夏さん(10)は、兄の影響で園児の頃に始めた。ラダーや、蹴る時にウサギのように飛び跳ねる練習「ラビット」が楽しいという。「頑張って続けて、将来は警察官になりたい」
体を動かすのが好きという信濃むつみ高校3年の羽賀彦芳さん(18)は、先に入門した弟を追って高校1年で始めた。体が柔らかくなり脚が開くようになるなど、練習の成果が実感できるのが楽しいといい、「思い通りに体が動いて、技が当たるとすっきりする」。大学進学後も続けたいという。
指導する萩原代表(43)は「格闘技は非日常的な体験。防具は着けても直接蹴ったりパンチしたりできるルールが魅力」と話す。