南信地方の知的障がいがある人たちの作品を紹介する展示会が12月22日まで、松本市大手1の美術・芸術大学の予備校「マツモトアートセンター」1階アトリエ&ギャラリーで開かれている。「おしゃべりなオアシス2024」と題し、個性豊かな絵画や陶芸作品など11人の約20点を展示している。
県障害者支援施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)の利用者を中心に、アート活動の中で生まれた作品を展示した。ダイナミックな筆遣いで円を描き、飛び散った絵の具が模様を作り出す絵や、チラシなどを細かく切って台紙を作り、立体的な建物を表現した貼り絵、縦2メートルほどある細長い画面に、花瓶に挿した黒いバラを描いた作品など多彩。各作品には制作の様子が分かる説明文が添えられている。
同展は、障がいのある人とない人の接点をつくることを目的に、アート展などを行う「ナナイロ会議実行委員会」と、マツモトアートセンターが主催。2022年から毎年開く「対話アート」企画展で、今展は今年の第1弾だ。
美術作家で西駒郷支援員の小川泰生さん(56)は「常識では計れない深いところから生まれる表現がたくさんある。面白い作品に触れて、思いを寄せてもらえれば」と話す。
正午~午後6時。入場無料。最終日を除き、日曜、祝日は休み。