拡張移転で文化発信 長野韓国教育院が開院式

在日韓国人の教育などを支える「長野韓国教育院」は、移転開院式を9月30日、松本市の長野韓国会館(元町3)で開いた。駐新潟韓国総領事や東京韓国学校の関係者、各県教育院の院長ら約50人が祝いに駆け付けた。
教育院は、これまで同会館3階の在日本大韓民国民団(民団)県地方本部の一角を使っていた。2022年4月に李恵敬(イヘギョン)院長(55)が赴任し、拡張移転を推進。同会館の2階全体を整備し移転した。
講義室や韓国伝統応接室を新設。ソウル市教育庁から寄贈された約300冊の絵本や小説、歴史本などを置くブックカフェも設けた。韓国に興味がある人、韓国語を学ぶ人が文化を体験できる。
同教育院は、北信越と東海地方の8県を管轄。韓国語講座やスピーチ大会を開くほか、松商学園やエクセラン、松本国際など市内5高校の韓国語選択授業を支援する。韓国と日本の生徒のウェブ会議システムを使った交流もサポートしている。
李院長は「音楽や料理など文化を通して積極的に交流し、中部地域を代表する韓国教育のメッカとなるよう活動したい」と話す。
利用は要予約。問い合わせは同院TEL0263・33・6859(平日午前9~午後5時)