趣味でカメラを楽しむ会社員の上原拓也さん(36、塩尻市)と松本大3年の宇留賀駿さん(22、松川村)の「長野県消防防災航空隊写真展」が、松本市の信州まつもと空港のターミナルビル2階の多目的ホールで開かれている。11月3日まで。
県消防防災ヘリコプター「アルプス」をテーマにした23点を展示。20年活動した初代の名を引き継ぎ2021年から運航を始めた現機体が初めてエンジンの試し運転を行う様子や、火災を想定した訓練でヘリから勢いよく放水する場面など、臨場感あふれる作品が並ぶ。
2人とも子どもの頃からカメラが好きで、上原さんは電車や風景、宇留賀さんは同空港でFDAの機体やヘリなどを撮影してきた。上原さんは、17年に起きた初代アルプス墜落事故を機に、消防防災ヘリの活動の周知や殉職した隊員の供養を願い防災ヘリを撮影するように。2人はSNSでつながり、初めて展示会を開くことにした。
上原さんは「撮影を通して訓練の厳しさや隊員の努力が感じられる。日々技術を磨く姿を見てほしい」、宇留賀さんは「信州らしい山や雪、安全運航と伝統を引き継ぐたすきをイメージした機体のデザインも魅力的」と話す。
午前8時~午後5時。問い合わせは上原さんTEL090・9664・8214