笑いと涙の幕末時代劇 10月26・27日上土劇場劇団「音光舞」が上演

松本市が拠点の劇団「音光舞(ねこまい)」は10月26、27日、第35回公演「その目に映るもの」を上土劇場(大手4)で上演する。戦乱の地となった幕末の京都で、維新の志士の坂本龍馬や新選組局長の近藤勇が実際に利用したという堀写真館が舞台。史実を織り交ぜて人々の触れ合いを描く、笑いあり涙ありの時代劇だ。
初演は2016年で、今回はキャストを加えての再演。脚本を執筆し、主人公の写真館の弟子、草間ゆうを演じる赤羽郁子さん(47、並柳)は「登場人物の人柄が分かる史実を盛り込んだ。芝居を見る楽しさを少しでも感じてもらえたら」と話す。
旗揚げは1995年。「役者の力量で見せたい」と、舞台セットと暗転をほとんど使わないのが特徴だ。浜崎秀法団長(65、寿豊丘)が南信の演劇仲間を加えた「チーム音光舞(仮称)」では、企業に依頼された社員研修用の公演なども手がけてきた。
現在団員は7人。松本市と岡谷市での年1回の公演が主だが、今年は5月に諏訪市清水町の依頼で、能登半島地震被災地支援のチャリティー公演をした。これまでとは別の充足感を得たという。
浜崎団長は「もうすぐ30周年。団員の仕事や育児が忙しい時期は無理せず活動を休んだが、やる時はやる。これからもいろんな声に応えていきたい」と力を込めた。
開演は26日午後7時、27日午後2時。当日料金は1200円だが、チラシ持参で前売りと同じ千円に。問い合わせは浜崎団長TEL090・1533・5599(午後6時以降)