
松本地域を拠点に活動する「合唱団まい」(鶴岡鉄平団長)は10月27日午後1時半、松山市の合唱団「コールサル」とのジョイントコンサートを松本市音楽文化ホール(島内)で開く。全日本合唱コンクールなどで受賞歴のある実力団体の共演。公募のメンバーを合わせた総勢49人が、聴き応えたっぷりのステージをつくり上げる。
まいは1992年に伊那市で結成。現在は団員の多くが松本地域在住で、音楽監督の雨森文也さん(岐阜県)の指導を受けながら活動。全日本合唱コンクールで金賞9回、国際コンテストでも1位を獲得するなどの実績を持つ。
コロナ禍で団員が減ったことを機に、2022年から出演者を公募しながらコンサートを継続。昨年から県外団体とのジョイントコンサートを始めた。
今公演では、まいが16~17世紀の宗教曲を、コールサルが三善晃さんらの合唱曲を披露するほか、全国から集まった公募合唱団員16人を加えた合同ステージで、信長貴富さん作曲の合唱曲「初心のうた」など3曲を発表する。
特に、合同ステージでの演目「混声合唱のためのシアター・ピース『星からとどいた歌』」(加藤直さん詩、青島広志さん作曲)は、まいにとって初の合唱劇への挑戦となる。出演者が大阪府内に集まり、雨森さん、演出家のしままなぶさん(東京都)らと舞台をつくってきた。
同作は、機械化が進んだ世の中に退屈した人間たちが、星を撃ち落とし始めるという物語を、せりふや合唱などで表現。37年前の作品ながら、テーマの普遍性から長く上演され続ける名作だ。
鶴岡団長(42、札幌市)は「合唱の可能性の広さを感じてもらえたら」と話す。
2500円、学生2千円。問い合わせやチケットはまいのホームページ=こちら=から。