松本で独アーティスト作品展 繊細な筆致 不可思議なものたち

松本市筑摩2のギャラリー石榴(せきりゅう)は27日まで、ドイツ人アーティストのアストリッド・コッペさんの作品展「プリティ・シャイニー・スタッフ」を開いている。繊細な筆致で表現された不可思議なものたちが、鑑賞者を楽しませる。
新作ドローイングを中心に約30点。A4紙の中央に描かれた物体はどれも細胞のような、菌のような、葉っぱのような、花のような…といった趣き。身近でありながらつかみどころがなく、それでいて不思議な生命感がある。
ユーモアかつエレガントな物体の形状に心引かれるが、作品を間近で見ると、線の精緻さに驚かされる。見る角度によって色が変わる絵の具を使った作品もあり楽しい。
欧米やアジア各国で作品展を開くコッペさんを同ギャラリーが2020年、日本に初めて紹介した。グループ展を含め今回で3度目の作品展となる。
同ギャラリーの薄井みゆき代表は「ものの見方を少し変えるだけで世界が変わることを体感できる。肩肘張らずに来て、空間に身を浸してもらえたら」。
午前10時半~午後6時℡0263・27・5396