松本市の松本信用金庫とその取引先でつくる「しんきん同友会」は10月11日、NHK大相撲解説者で元小結・舞の海秀平さんを招いた講演会をホテルブエナビスタ(本庄1)で開いた。聴講者約900人を前に、「小よく大を制す」の演題で話した。
舞の海さんは、これまでの歩みと思い出などを紹介。相撲部で活躍した日大卒業後は、合格していた山形県の高校教員になるつもりだったが、同郷の後輩が急死し「たった一度の人生。本当にやりたいことをしよう」と一転、大相撲入りを決意。出羽海部屋に入門した。
身長は169センチ。新弟子検査に臨んだが、当時の合格基準は173センチ以上で不合格に。諦めきれず手術で頭にシリコーンを埋め、2度目の検査で合格をつかんだ。
師匠の元横綱佐田の山(市川晋松さん、2017年死去)について「厳しい中にも寛容さがあり、ユーモアあふれる人だった」と振り返り、「師匠のため、部屋のためにもっと努力して恩返しがしたいと思った」。曙や小錦など巨漢力士との取組は、大きな車にぶつかっていく様子などに例え、会場の笑いを誘っていた。