【国本梨紗のくにもとりっぷ】 #14 小布施で栗と逢瀬

秋も深まってきましたね。「食欲の秋」を究めようと日々走り回っております。先日、母と一緒に初めて小布施町を訪れました。秋の味覚の中で一番好きなのが栗!よって栗の町・小布施に行かない理由は、なかったのであります。
江戸時代に将軍に献上されていたという小布施の栗。「一体どんなものなんだ!?」と、気になったお店でモンブランを注文しました。店内で和栗のペーストを絞って作るそうで、黄金色に輝いておられました。
よく丼物やラーメンが目の前に出される瞬間を「着丼」と言いますが、モンブランは「着モン」だろうか…。なんて考えながら一口いただくと、口の中でペーストがほろっほろにほぐれ、強烈な栗の香りが口いっぱいに広がりました。脳内が栗林!!
小布施の語源は、千曲川と松川が出合う「逢瀬(おうせ)」から来ているそうです。まさに私と栗との逢瀬も、この場所ででした。「国本」を「栗本」に改姓しようかと悩むくらい幸せな時間。より信州が好きになりました。12月もすてきな出合いがあるといいなぁ。

(タレント、白馬村出身)