大町温泉郷の立山プリンスホテル(大町市平)は11月3日まで、従業員らが手作りした巨大な道祖神の像をロビーに飾っている。宿泊客以外も見られる。
同ホテルは大町の豊かな水資源をテーマに、今春から季節ごと趣向を変えた手作りのロビー演出で訪れる人をもてなす。今回は「金色(こんじき)の大道祖神祭り」と題し、水が育んだ実りや、旅人の厄よけを願うなどの内容とした。
天井の高さを目いっぱい活用した高さ3・5メートルの張り子の道祖神像は、「家内安全」「五穀豊穣(ほうじょう)」などと記されたお札が表面に貼り重ねられ、迫力満点。見学者もお札を貼ったり、像の体に空いた穴をくぐれたりする。また、地元に伝わる民話「泉小太郎伝説」の伝承にもからめ、わらで作られた竜も飾る。
4日まで同市で開催中の「北アルプス国際芸術祭」の周知や盛り上げの狙いも兼ね、多くのスタッフが制作に携わった。遠藤美湖(よしこ)取締役は「楽しんでもらいながら大町温泉郷を地元の人たちにも知ってもらいたい」と話す。見学は午前7時~午後9時。同ホテルTEL0261・22・5131