松本市美術館(中央4)のミュージアムショップは10月から、ショッピング袋を新しくした。松本の風土をイメージした水彩画に、ショップの新しいロゴを配した袋は、海外の観光客にも人気だ。
デザインを担当したのは市内を拠点に活動するデザイナー小林萌さん(36)。松本の美しい緑と水などをイメージして描き下ろした1枚の絵を、サイズが異なる紙袋ごとにトリミングして使用。そこに手書きとフォントを組み合わせた日本語と英語のロゴを数種類デザインしてあしらった。
山や風、松本の頭文字の「m」をイメージした曲線がアクセントのロゴも。「美術館がより親しみやすい存在になるために、松本の街やインテリアにもなじむように心がけた」と小林さん。
同館は従来、厚手のプラスチック製袋を買い物客に無料提供していたが、環境に配慮して紙袋に変更。それに伴いマチなしの袋(大、小)は無料のまま、2種類の手提げ袋は大サイズ200円、中100円と有料にした。
ショップ店長の鬼頭千佳さん(51)は「小林さんの若い感性がとてもいい」。ショップスタッフが着用するエプロンの布も、小林さんが新しいロゴを基にデザインした。